ULTRA006 オクトーバーサイドは10月29日をもちまして終了いたしました。
沢山の方にご来場いただき、大変嬉しく思います!
今回、硝子胎両面七宝の「白 物語る(Haku Monogataru)」、
そして新たな試みのcorrosionシリーズを3点展示いたしました。
白 物語るは神使シリーズの最新作で、
全国の八幡宮、八幡神社の神使の白鳩をモチーフにしています。
世界では鳩と言えば平和の象徴でもあるわけですが、日本では少し違います。
八幡神は戦の神であるからです。
しかしその由来は共通していて「道案内」ということなのです。
ノアの箱船のエピソードでは、水がひいて陸地がある事を知らせるオリーブを
くわえて戻ってきたり、ギリシア神話では道の安全を知るために通り抜けさせてみたり。
日本でも道案内をするために舞い降りてくると言われています。
日本では戦の神の神使ですが、その役割は正しき道を教える事。
白き道は誰の前にも続いているもの。平坦な道、険しい道、戦いの先にある道。
どんな道かは行ってみないと分からないけれど、
道案内の白鳩は誰の前にもきっと舞い降りてくる、そう思っています。
そして今回新しい試みとしてcorrosionシリーズを始めました。
今までのガラス胎の作品は、下図をきっちり描いて制作に入っていましたが、
このシリーズはもっと自由に、drawing的な感じで制作しています。
corrosionとは浸食というような意味です。
細胞のような、粘菌のようなそんな物質がどんどんわきあがって、ひろがっていく
イメージです。
とても楽しくてどんどんイメージもわいてきたので、
このシリーズはこれからもっと広がっていくと思います!!
硝子胎七宝という技法はまだまだ認知度が少なく、
しかも両面七宝ともなるとお客様に伝えるのがなかなか難しいです。
今回土、日と出来る限りお話させていただきましたが、
お伝えしきれたのか不安ではありました。
それでもお客様から直に感想をいただけて、とっても幸せな時間でした。
本当に本当にありがとうございました。
これからも精進していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!!
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